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古代のケミカルピーリング

古代から、人々は熱心に美を崇拝し、肌の老化に対抗する療法を探し求めていました。
有史以前の人々が皮膚の老化、しみやしわをどのように治療していたか、当時の記録はほとんど残されていませんが、研磨剤(塩、軽石など)や動植物から抽出したオイル、薬草などを用いていたと想像されています。

医師が行った美容的処置に関する世界最古の記録は『エーベルスパピルス』で、紀元前1560年ごろのものと推定されています。
これにはしわの除去、髪の毛および眉の染色、そのほか身体を美化するためのさまざまな方法や手順が記されているそうです。

ケミカルピーリングは、有史以前からその効果が経験的に知られていました。
各国、各民族には、世代を越え受け継がれてきたさまざまな処方が残っています。
「安全」と「高い効果」を求めて古代エジプトの女性が好んで入浴したといわれる牛乳風呂ですが、牛乳にはAHAの一種である乳酸がたくさん含まれています。
乳酸が作用してなめらかな肌になるのです。彼女たちは理論からではなく経験上、牛乳風呂の効果を知っていたのでしょう。
そのほかマスタード、イオウ、石灰岩を含む湿布を用いられました。
顔面の皮膚をよみがえらせる方法は、いずれもなんらかの酸による処理を伴うものだったと考えられます。
ミネラルや植物に含まれるフルーツ酸などを直接皮膚に塗布して、酸の作用によつて古くなった角質を脱落させ、新しい皮膚の再生を促したのです。



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